インフルエンザの予防接種はいつ打つ?|厚生労働省が示す期限は12月中旬・子どもは2回【救急科専門医・2026年版】


「インフルエンザの予防接種は、いつ打つのがいいですか」。毎年9月から10月にかけて、外来でも家族からもよく聞かれます。ネット上には10月説・11月説・12月説が並んでいて、どれも理由がついています。そこでこの記事では、公的な文書に実際に書かれていることだけを並べます。結論を先に言うと、国が示している期限は1つだけです。救急科専門医が解説します。

  1. 結論——公的文書が示している期限は「12月中旬まで」
  2. 「10月に打つと2月には切れる」は、公的文書には書かれていない
  3. 子どもは2回、大人は原則1回
    1. 知っておくと得をする例外が2つあります
  4. 鼻にスプレーするワクチンという選択肢——ただし全員向けではない
    1. 注射のほうを選ぶべき人がはっきり決まっています
  5. 今シーズンのワクチンは「3価」——B型の1系統が消えました
  6. どれくらい効くのか——「有効率60%」の正しい読み方
    1. それでも高齢者にとって意味が大きい理由
  7. 公費で受けられるのは誰か(定期接種の対象)
  8. 打てない・見送る場合
  9. 副反応——どのくらいの頻度で、いつまで続くか
  10. 新型コロナワクチンとの間隔は、もう気にしなくていい
  11. 卵アレルギーがあるとき
  12. 打ったあとに熱が出たら——「ワクチンのせい」と決める前に
  13. よくある質問(FAQ)
    1. Q. インフルエンザの予防接種は、いつまでに受ければいいですか?
    2. Q. 10月に打つと、流行のピークまでに効果が切れませんか?
    3. Q. 子どもは何回打ちますか?
    4. Q. 大人は1回で足りますか?
    5. Q. 鼻にスプレーするワクチンは、注射より効きますか?
    6. Q. 新型コロナのワクチンと同じ日に打てますか?
    7. Q. 卵アレルギーがありますが、受けられますか?
    8. Q. 熱があるときは打てますか?
  14. まとめ
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  16. 参照ソース(一次情報)

結論——公的文書が示している期限は「12月中旬まで」

厚生労働省のQ&Aは、接種の時期についてこう書いています。

日本では、インフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q27

もう1つ、自治体が接種の計画を立てるときの基準を定めた通知にも、同じ日付が出てきます。

また、インフルエンザの定期接種については、接種希望者がインフルエンザの流行時期に入る前(通常は12月中旬頃まで)に接種を受けられるよう計画を策定すること。

厚生労働省「定期接種実施要領」7(1)ア

患者向けのQ&Aと、自治体向けの実施要領。読者が違う2つの文書が、同じ「12月中旬」を示しています。迷ったときは、この日付だけを覚えておけば足ります。

「10月に打つと2月には切れる」は、公的文書には書かれていない

よく見かけるのが「早く打ちすぎると流行のピークまでに効果が切れる」という説明です。効果が続く月数を挙げて、10月では早い、11月がベスト、と結論づけているものもあります。

この記事では、その主張は採用していません。理由は単純で、今回参照した公的文書のどれにも、効果が何か月持続するという記載がなかったからです。厚生労働省が示しているのは「12月中旬までに終える」という上限だけで、下限——早すぎてはいけない時期——は示されていません。

実務的にどう考えるかというと、こうなります。10月に打てる人が11月まで待つ理由は、公的文書からは出てきません。むしろ日本小児科学会は、前倒しを勧める書き方をしています。

過去2シーズンは年内から流行が起こったこと、新型コロナウイルス感染症との同時流行も懸念されることから、速やかな接種が求められる。

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

打てるときに打つ。これが、一次資料から言えることのすべてです。

子どもは2回、大人は原則1回

接種の回数と量は、年齢で決まっています。厚生労働省が回数を表の形で示したのは令和6年度版のQ&Aで、令和7年度版にはこの項目が引き継がれていないため、以下は令和6年度版からの引用です。

年齢 1回の量 回数
6カ月以上3歳未満 0.25mL 2回
3歳以上13歳未満 0.5mL 2回
13歳以上 0.5mL 原則1回

13歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。

厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」Q21

13歳以上が1回でよい根拠も、同じQ&Aに書かれています。

ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価(注2)の上昇が得られるとの報告があります※1・2。

厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」Q21

日本小児科学会も、今シーズンの指針で「昨年同様に13歳以上は原則1回接種となる」と明記しています。世界保健機関(WHO)と米国の予防接種諮問委員会(ACIP)は、さらに下の年齢から1回としています。

世界保健機関(WHO)は、ワクチン(不活化ワクチンに限る。)の用法において、9歳以上の小児及び健康成人に対しては「1回注射」が適切である旨、見解を示しています。また、米国予防接種諮問委員会(ACIP)も、9歳以上(「月齢6ヶ月から8歳の小児」以外)の者は「1回注射」とする旨を示しています。

厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」Q21

知っておくと得をする例外が2つあります

  • 誕生日をまたぐとき——「1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません」(同Q21)。1回目のあとに13歳になっても、2回目を打っていい、ということです。
  • 13歳以上でも2回になる場合——「13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります」(同Q21・注3)。

なお、2回打つ場合の1回目と2回目の間隔について、今回参照した厚生労働省の文書に具体的な週数の記載はありませんでした。2回目の時期は、接種を受けた医療機関の案内に従ってください。

鼻にスプレーするワクチンという選択肢——ただし全員向けではない

2024/25シーズンから、注射ではなく鼻に噴霧するタイプのワクチン(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)が国内でも使えるようになりました。子どもにとって注射の痛みは小さくない問題なので、選択肢が増えたこと自体は大きい変化です。

接種対象者は、2歳~19歳未満で、0.2mLを1回(左右の鼻腔内に各0.1mLを1噴霧ずつ、合計2噴霧)投与する。注射は厳禁である。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

ここで大事なのは、「痛くないほうが効く」わけではないということです。学会はこう書いています。

不活化インフルエンザHAワクチン(inactivated influenza vaccine; IIV)とLAIVの間にインフルエンザ罹患予防効果に対する明確な優位性は確認されていない。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

注射のほうを選ぶべき人がはっきり決まっています

学会の推奨は2つに分かれています。まず、2歳から19歳未満について。

2歳〜19歳未満に対して、不活化インフルエンザHAワクチンまたは経鼻弱毒生インフルエンザワクチンのいずれかのワクチンを用いたインフルエンザ予防を同等に推奨するが、特に喘息患者には不活化インフルエンザHAワクチンの使用を推奨する。LAIVは飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、授乳婦、周囲に免疫不全患者がいる場合は不活化インフルエンザHAワクチンの使用を推奨する。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

そして、そもそも経鼻を使わない人たち。

生後6か月〜2歳未満、19歳以上、免疫不全患者、無脾症患者、妊婦、ゼラチンアレルギーを有する者に対しては不活化インフルエンザHAワクチンのみを推奨する。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

実際の家庭で効いてくるのは、太字にした2つです。ぜん息のあるお子さんは注射。家族に抗がん剤治療中の人や移植後の人がいる場合も注射。経鼻は生きたウイルスを弱めて使うワクチンなので、まわりにうつる可能性がゼロではないためです。予約の電話をかける前に、この2点だけ確認しておくと迷いません。

今シーズンのワクチンは「3価」——B型の1系統が消えました

数年前まで、日本のインフルエンザワクチンは4種類のウイルス株が入った4価ワクチンでした。現在は3価です。

現在国内で広く用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)及びB型株(ビクトリア系統株の1種類)のそれぞれが含まれる「3価ワクチン」で、A型、B型ともに効果が期待されるワクチンです。

厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q26

減ったのは手抜きではありません。理由が学会の指針に書かれています。

B型山形系統株は2020年以降自然界から検出が認められず、今シーズンから推奨株から除外されている。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

流行していないウイルスの分が外れた、というのが実際のところです。「去年より種類が減ったから効きが悪くなった」という理解は、事実と違います。

どれくらい効くのか——「有効率60%」の正しい読み方

インフルエンザワクチンの説明で必ず出てくるのが「有効率60%」という数字です。これを「打った人の60%はかからない」と読むと、意味が変わってしまいます。厚生労働省は、この数字の計算そのものを公開しています。

ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)

厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q23

ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)

同上

この2つから、有効率={(30-12)/30}×100=60%と計算されます。打った人のうち12%は発病しています。60%というのは、打たなかった場合と比べて発病する人がどれだけ減ったか、という相対的な比較の数字です。なおこの60%という値は、6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究として紹介されているものです。

効果の限界についても、同じQ&Aがはっきり書いています。

インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。

厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q23

それでも高齢者にとって意味が大きい理由

発病を完全には防げないワクチンを、なぜ高齢者に強く勧めるのか。国の感染症情報サイトが、その数字を挙げています。

高齢者に対してワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて、死亡の危険を1/5に、入院の危険を約1/3~1/2にまで減少させることが期待できる。

国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報「インフルエンザ(詳細版)」

救急の現場から見ると、この差は実感と一致します。インフルエンザそのもので運ばれてくる高齢者は多くありません。運ばれてくるのは、インフルエンザのあとに肺炎を起こした人、持病が一段崩れた人です。ワクチンが効いているのは、その手前の部分です。

公費で受けられるのは誰か(定期接種の対象)

インフルエンザの予防接種は、原則として健康保険が使えない全額自己負担です。ただし、次の人は予防接種法に基づく定期接種の対象で、多くの市区町村で費用の補助があります。

  • 65歳以上の方
  • 60~64歳で、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方(概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当します)
  • 60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方(概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当します)

回数は実施要領で決まっていて、「インフルエンザHAワクチンを使用し、毎年度1回行うこと」とされています。なお、期間の扱いには新型コロナワクチンとの違いがあります。新型コロナの定期接種には「毎年度10月1日から翌年3月31日までの間で各市町村が設定する期間に1回行うこと」という期間の定めがありますが、インフルエンザの項にはこの一文がありません。いつから始まるかは自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村の案内で確認してください。

打てない・見送る場合

希望すれば必ず受けられるわけではありません。予防接種施行規則が定める、対象から除かれる人には次のものが含まれます。

  • 明らかな発熱を呈している者
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  • 接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  • インフルエンザの定期接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

最後の項目は見落とされがちです。去年の接種の翌日に熱が出た、発疹が出た。これは次回の接種を考えるときに必ず医師に伝えてください。「たまたまだと思って言わなかった」が、いちばん危ない伝え忘れです。

このほか、けいれんの既往がある人、免疫不全の診断を受けたことがある人や近親者に先天性免疫不全症の人がいる場合などは「接種の判断を行うに際して注意を要する者」とされています。受けられないという意味ではなく、医師が慎重に判断する対象という意味です。

副反応——どのくらいの頻度で、いつまで続くか

数字が公開されています。

症状 頻度 続く期間
打った場所の赤み・はれ・痛み 10~20% 通常2~3日
発熱・頭痛・悪寒・だるさ 5~10% 通常2~3日

いずれも厚生労働省のQ&Aに記載された数字です。腕が痛くなること自体は珍しくない、と知っているだけで、翌日の不安はかなり減ります。

一方で、まれに起こる重いアレルギー反応については、待ち時間の指示があります。

ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、比較的すぐに起こることが多いことから、接種後30分間は接種した医療機関内で安静にしてください。また、帰宅後に異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡してください。

厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q32

打ってすぐ車を出さない。接種の予約を入れるときは、30分の待ち時間を最初から予定に入れておいてください。息苦しさ、全身のじんましん、顔や唇のはれが出たときは、帰宅後であってもすぐに連絡してください。

新型コロナワクチンとの間隔は、もう気にしなくていい

かつては「他のワクチンと2週間あける」というルールがありました。現在は変わっています。

6か月以上の小児が新型コロナワクチンと不活化インフルエンザHAワクチンを接種する場合、同時接種を含めて、接種間隔の制限はない。

日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」

同じ指針は、「その他のワクチンとの接種間隔2週間の制限も撤廃された」とも書いています。高齢のご家族の予定を組むとき、この点で待つ必要はありません。ただし同時接種をするかどうかは、接種する医療機関の運用にもよります。

卵アレルギーがあるとき

インフルエンザワクチンは鶏卵を使って製造されるため、卵アレルギーのある人が心配するのは自然です。日本アレルギー学会の見解ははっきりしています。

鶏卵アレルギーでも予防接種を受けて大丈夫です。

日本アレルギー学会「食物アレルギー/Q&A」

インフルエンザワクチンは製造過程で有精卵が使われ、日本製のワクチンでは微量の鶏卵タンパク質が混入している可能性がありますが、通常の接種で重篤な反応が生じる可能性はきわめて低いので、医師に相談してワクチン接種を受けてください。

日本アレルギー学会「食物アレルギー/Q&A」

受けない理由にはならない。ただし黙って受けずに、事前に伝える。この順番で考えてください。

打ったあとに熱が出たら——「ワクチンのせい」と決める前に

接種の翌日に発熱があった場合、副反応の可能性はあります。ただし、その季節はインフルエンザ以外の感染症も流行しています。接種の直前に感染していれば、ワクチンとは無関係に発病します。ワクチンは打った瞬間から効くわけではないためです。

発熱が2〜3日を超えて続く、呼吸が苦しい、意識がはっきりしない、けいれんがある——このいずれかがあれば、副反応かどうかを自分で判定しようとせず受診してください。子どもの発熱で夜間に受診すべき目安と、インフルエンザの初期症状と検査のタイミングを合わせて確認しておくと、判断が速くなります。

よくある質問(FAQ)

Q. インフルエンザの予防接種は、いつまでに受ければいいですか?

A. 厚生労働省のQ&Aは「12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましい」としています。自治体向けの定期接種実施要領も、接種希望者が流行時期に入る前(通常は12月中旬頃まで)に受けられるよう計画を立てるよう求めています。日本では例年12月〜3月頃に流行し、1月末〜3月上旬にピークを迎えるためです。

Q. 10月に打つと、流行のピークまでに効果が切れませんか?

A. 今回参照した公的文書には、効果が何か月持続するという記載はありませんでした。示されているのは「12月中旬までに終える」という上限だけで、早すぎる時期の下限は示されていません。日本小児科学会はむしろ、過去2シーズンが年内から流行したことと新型コロナとの同時流行の懸念から「速やかな接種が求められる」としています。打てるときに打つ、が一次資料から言えることです。

Q. 子どもは何回打ちますか?

A. 13歳未満は2回です。接種量は6カ月以上3歳未満が1回0.25mL、3歳以上13歳未満が1回0.5mLとされています(一部のワクチンは1歳以上3歳未満で0.25mL)。1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行って差し支えないとされています。2回目の時期は医療機関の案内に従ってください。

Q. 大人は1回で足りますか?

A. 13歳以上は原則1回です。0.5mLの1回接種で2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があるためで、定期接種も1回とされています。ただし13歳以上でも、基礎疾患があり著しく免疫が抑制されている状態と考えられる方などは、医師の判断で2回接種になる場合があります。

Q. 鼻にスプレーするワクチンは、注射より効きますか?

A. 日本小児科学会は、不活化ワクチン(注射)と経鼻弱毒生ワクチンの間に、インフルエンザ罹患予防効果の明確な優位性は確認されていないとしています。2歳〜19歳未満に対して同等に推奨されますが、ぜん息のある方には注射が推奨されます。また経鼻はワクチンウイルスが飛沫や接触で他人に伝わる可能性があるため、授乳婦や周囲に免疫不全の方がいる場合も注射が推奨されます。

Q. 新型コロナのワクチンと同じ日に打てますか?

A. 生後6か月以上の小児が新型コロナワクチンと不活化インフルエンザHAワクチンを接種する場合、同時接種を含めて接種間隔の制限はないとされています。他のワクチンとの2週間の間隔制限も撤廃されました。実際に同じ日に打てるかは、医療機関の運用によります。

Q. 卵アレルギーがありますが、受けられますか?

A. 日本アレルギー学会は「鶏卵アレルギーでも予防接種を受けて大丈夫です」としています。日本製のワクチンには微量の鶏卵タンパク質が混入している可能性はあるものの、通常の接種で重篤な反応が生じる可能性はきわめて低いため、医師に相談したうえで接種を受けるよう案内されています。受けない理由にはなりませんが、事前に必ず伝えてください。

Q. 熱があるときは打てますか?

A. 打てません。予防接種施行規則で「明らかな発熱を呈している者」は接種の対象から除かれています。重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合も同様です。また、前回のインフルエンザの定期接種で接種後2日以内に発熱がみられた方や、全身性発疹などアレルギーを疑う症状が出たことがある方も対象から除かれるため、過去にそうした経験があれば必ず申し出てください。

まとめ

公的文書がはっきり示している日付は「12月中旬まで」の1つだけで、早すぎる時期の下限は書かれていません。打てるときに打つのが、一次資料から言える答えです。13歳未満は2回、13歳以上は原則1回。鼻にスプレーするワクチンは2歳〜19歳未満の選択肢ですが、ぜん息のある子と、家族に免疫が落ちている人がいる場合は注射を選びます。新型コロナワクチンとの間隔制限はすでにありません。卵アレルギーは受けない理由になりませんが、前回接種の翌日に熱や発疹が出た経験は、必ず接種前に伝えてください。

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