災害で最初に困るのは、食料でも水でもなく「薬」です。持病があって毎日薬を飲んでいる方、インスリンを使っている方、透析を受けている方にとって、数日の中断がそのまま体調の悪化につながります。
そして、あまり知られていない事実があります。お薬手帳があれば、処方箋がなくても薬を受け取れる仕組みが用意されています。これは厚生労働省が災害のたびに事務連絡で示しているもので、根拠となる通知もあります。
この記事では、救急科専門医が、①災害で薬が切れたときにどうすればよいか、②何日分を持っておくべきか、③持病別に必ず用意するもの、④避難生活で実際に救急搬送につながっている3つの症状、⑤防災セットに何を足すか、を一次資料をもとに整理します。
まず結論——今日のうちにやっておく3つ
| やること | 理由 |
|---|---|
| お薬手帳の写真をスマートフォンに撮っておく | 手帳そのものを持ち出せなくても、服薬内容が分かれば薬を受け取れる |
| 常用薬を「いつもより少し多め」に手元に置く | 備蓄の目安は3日分、大規模災害では1週間分 |
| 持病を1行で説明できるメモを財布に入れる | 避難所で自分の状態を伝えられるかどうかで対応が変わる |
そして、避難生活では次のような症状が救急要請につながっています。後半で詳しく扱います。
- 片方のふくらはぎが腫れて痛い、そのあと急に息が苦しくなった
- トイレを我慢して水を飲まず、ふらつく・尿がほとんど出ない
- 吐いて下痢をして、水分がとれない
お薬手帳があれば、処方箋がなくても薬を受け取れる
ここがこの記事でいちばんお伝えしたい点です。令和6年能登半島地震のとき、厚生労働省は発災翌日の令和6年1月2日付の事務連絡で、被災地の処方箋医薬品の取り扱いについて次のように示しました。
法第 49 条第1項の規定における「正当な理由」に該当し、医師等の受診が困難な場合、又は医師等からの処方箋の交付が困難な場合において、患者に対し、必要な処方箋医薬品を販売又は授与することが可能であること。
厚生労働省医薬局「令和6年能登半島地震による災害に伴う医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等に係る取扱いについて」(事務連絡 令和6年1月2日)
つまり、医師にかかれない・処方箋をもらえないという状況では、薬局が処方箋なしで必要な薬を出せます。この根拠は「薬局医薬品の取扱いについて」(平成26年3月18日付 薬食発0318第4号)という局長通知で、災害のたびに新しく作られるルールではなく、もともと用意されている枠組みです。
そして、そのときに何を見て判断するのかが、同じ事務連絡に書かれています。
なお、 薬剤服用歴、 お薬手帳及びマイナンバーカード等を活用し、 患者の服薬情報を確認するよう、努めること。
同事務連絡
お薬手帳とマイナンバーカードが名指しされています。裏を返せば、これらが手元にないと、薬剤師は何を出せばよいか判断できません。「持病があります」と口で言うだけでは、薬の名前も量も分からないからです。
お薬手帳が手元にないときの代わりになるもの
避難するとき、お薬手帳を持ち出せるとは限りません。代わりになるものを順番に挙げます。
| 代わりになるもの | 備考 |
|---|---|
| お薬手帳をスマートフォンで撮った写真 | いちばん現実的。中身のページまで撮る。家族のぶんも撮っておく |
| マイナンバーカード | 事務連絡に明記されている。ただし読み取り環境が必要 |
| 薬の袋(薬袋)や説明書 | 薬の名前と用法・用量が印字されている |
| 薬のシート(PTP包装)そのもの | 薬品名が刻印されている。空でも役に立つ |
| 電子版お薬手帳アプリ | 通信が復旧すれば確認できる |
向精神薬についても、同じ事務連絡で「被災者の患者の持参する薬袋等から常用する向精神薬の薬剤名及び用法・用量が確認できる場合」という条件が示されています。薬の袋を捨てずに持って出ることには、それだけの意味があります。
もうひとつ知っておくとよいことがあります。同じ事務連絡には、薬局が使えないときの調剤についても記載があります。
被災地において、 薬剤師が薬局で調剤できない場合、 薬局以外の地方自治体の設置する避難所内の調剤所等で、 薬剤師が販売又は授与の目的で調剤しても差し支えないこと。
同事務連絡
避難所の中に調剤所が立つことがあります。「薬局が閉まっているから無理だ」とあきらめず、避難所の運営スタッフや巡回してくる医療者に声をかけてください。
何日分を持っておくか——3日分と1週間分
備蓄の日数について、首相官邸の「災害が起きる前にできること」は、飲料水について「3日分(1人1日3リットルが目安)」とし、そのうえで「大規模災害発生時には、『1週間分』の備蓄が望ましいとされています」としています。
薬も同じ考え方で構いません。ただし、水や食料と違って薬は買い置きができません。だからこそ、次の工夫が現実的です。
- 受診の間隔を「使い切ってから」ではなく「少し残っているうち」にする——これだけで数日分の余裕が常に手元にできます
- 次回の受診時に、災害への備えとして少し多めに出せないか相談する——薬の種類によっては日数に制限があるため、必ず主治医と相談してください
- 手元の残薬を定期的に確認し、期限の古いものから使う(ローリングストック)
自己判断で減らして延ばすのは、いちばん避けたい方法です。降圧薬やステロイド、抗てんかん薬、抗凝固薬のように、急にやめたり量を減らしたりすること自体が体調悪化の引き金になる薬があります。減らさざるを得ない状況になったら、その場で医療者に相談してください。
インスリンを使っている方
公益社団法人 日本糖尿病協会は「インスリンが必要な糖尿病患者さんのための災害時サポートマニュアル」を公開しており、被災してから2週間程度を乗り越えるためのポイントという形でまとめられています。あわせて、避難時に持ち出すものを一枚にした「災害時1,2,3」シートや防災リーフレットも配布されています。
救急の現場から補足すると、押さえておいていただきたいのは次の点です。
- 食事がとれなくても、インスリンをすべて中止してはいけない——特に1型糖尿病では、食べていなくても体の中の糖をエネルギーに変えるためにインスリンが必要です。量の調整が必要な場面はありますが、判断は医療者と一緒に行ってください
- 低血糖に備えてブドウ糖を分けて持つ——避難バッグ、上着のポケット、車の中と、1か所にまとめないでください
- 「自分は糖尿病です」と周囲に伝えておく——低血糖で意識がもうろうとしたとき、周りが気づけるかどうかで結果が変わります
低血糖そのものの見分け方と対処は低血糖とは?糖尿病患者・家族が知っておくべき症状・対処法にまとめています。
透析を受けている方——覚えておくのは「ドライウェイト」
透析は災害にとても弱い治療です。日本透析医会の患者向け資料は、その理由をこう説明しています。
血液透析は一人一回の透析で 100ℓ以上の大量の水道水を使います。また、透析液を供給するにもベッドサイドの機械を動かすにも、電気は必要です。つまり大きな災害によって、断水か停電が生じると血液透析はできなくなります。
日本透析医会「透析患者の災害対策 ~災害時にすべきこと、起こる前の備え~」(厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業 研究班編)
実際の規模も記載されています。東日本大震災では一時は数百施設が透析不能となり、阪神・淡路大震災では約50施設、熊本地震でも約30施設で透析ができなくなっています。
そして、患者さん自身が覚えておくべきものが明確に示されています。
この中でも重要なのがドライウェイト(基礎体重)です。1 回だけの臨時透析であれば、ドライウェイトさえわかっていれば透析は可能です。
同資料
同資料が挙げる「他施設で透析をする上で必要な情報」は次の7つです。
- ドライウェイト
- 氏名・年齢
- アレルギーがあればその内容
- 感染症の有無(慢性肝炎など)
- 処方されている薬の種類とその飲み方
- 人工血管の場合血流の向き
- 普段透析を受けている施設の連絡先
また、実務的に効く指摘が3つあります。「紹介状がなくても、災害時であれば、どこの透析施設であっても状況が許す限り受け入れてくれるはずです」。「自施設で透析できるかどうかわからない場合、または透析ができないとわかっている場合でも、可能な限り自施設に向かうのが基本です」——施設が責任を持って受け入れ先を探してくれるからです。そして「避難所に避難した場合は、透析を受けていることを、自治体の職員やボランティア、巡回の医師・看護師、あるいは周囲の方に必ずきちんと申し出てください」。
食事についても具体的です。同資料は「被災時は塩分、カリウム、水分の取り過ぎには特に注意が必要」としたうえで、「一方で節制しすぎると、逆にカロリー不足でカリウムが高くなったり、脱水になったりすることもあります」と両方向に注意を促しています。長引くときは、身近な看護師や医師に相談してください。
なお同資料は、透析を受けている方のうち血圧が高い方、心臓に持病がある方、糖尿病がある方、ステロイドを普段から飲んでいる方について、薬をきちんと飲めないと合併症の危険が高くなると特に注意を促しています。
在宅酸素・人工呼吸器を使っている方
酸素濃縮装置は電気で動くため、停電するとそのままでは使えません。日本呼吸器学会のサイトには、計画停電に際して在宅酸素療法を受けている方へ向けた案内(日本呼吸器疾患患者団体連合会・2014年3月26日)が掲載されており、酸素ボンベの残量の確認と医療機関・供給業者への相談が呼びかけられています。
今日のうちに確認しておきたいのは次の3点です。
- 停電したときの連絡先(酸素の供給業者の緊急窓口)を、紙にも書いて機械のそばに貼っておく
- 予備ボンベが何本あり、自分の流量で何時間もつのかを業者に確認しておく
- 電力会社に「医療機器を使用している世帯」として登録できる制度があるか、地域の窓口に確認しておく
避難生活で救急搬送につながる3つ
1. エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症/肺塞栓症)
車中泊や、避難所で長時間同じ姿勢でいることで起こります。厚生労働省が一般の方向けに出しているQ&Aは、症状をこう説明しています。
主に片方の膝から下の脚に、発赤、腫脹、痛み等の症状が出現します。このような症状が発生したら急いで医療機関を受診する必要があります。足にできた血栓が肺に詰まると、胸痛、呼吸困難、失神等の症状が出現し、大変危険な状態になります。
厚生労働省「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A(一般の方々のために)」
予防は具体的に数字で示されています。「1時間に1度は、かかとの上下運動(20―30回程度)をする」「歩く(3-5分程度)」「適度な水分を取りましょう」。
起こりやすい方として、同Q&Aは高齢者、肥満の方、妊娠中・出産直後の方、外傷や骨折の治療中の方、最近手術を受けた方、下肢に麻痺のある方、がんの方、慢性の心肺疾患や自己免疫性疾患のある方、経口避妊薬を服用中の方、過去に深部静脈血栓症や肺塞栓症になったことがある方、血栓性素因のある方を挙げ、「避難している時に長い間座ったままや横になったままでいたり、車の中で泊まっていたりする方、とくに高齢の方では注意が必要です」としています。
詳しくはエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)とは?片脚の腫れと突然の息切れをご覧ください。
2. 脱水——トイレを我慢して水を飲まなくなる
避難所では、トイレが遠い・行列ができる・衛生的でないといった理由で、意識的に水を控える方が出ます。ところが上のQ&Aが示すとおり、水分不足は血栓のリスクそのものです。飲む量を減らすのではなく、トイレに行きやすくする工夫のほうを考えてください。
高齢の方はのどの渇きを自覚しにくく、本人の申告だけでは脱水に気づけません(かくれ脱水とは?高齢者がのどの渇きを感じにくい理由)。尿の回数を家族が数えるのがいちばん確実です。脱水そのものの見分け方は脱水症状とは?原因・症状・応急処置・病院に行くべきタイミングにまとめています。
3. 感染性胃腸炎——集団生活でいちばん広がりやすい
ノロウイルスをはじめとする感染性胃腸炎は、避難所のような集団生活で急速に広がります。しかも吐いて下痢をすれば、そのまま脱水になります。経口補水液を備蓄しておく意味は、熱中症よりむしろこちらにあります。与え方には具体的な方法があるので、吐いて水が飲めない胃腸炎の水分の与え方|5mL・5分おきと受診の目安を確認しておいてください。
ノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくく、手洗いが基本になります。避難所で水が使えないときは、この点を知っているかどうかで差が出ます。
防災セットは「土台」を買って、医療のものを足す
ここまで読んでいただくと分かるとおり、持病がある方に必要なものは市販の防災セットには入っていません。常用薬もお薬手帳も、ドライウェイトのメモも、自分で足すしかないものです。
一方で、懐中電灯・簡易トイレ・保存水・応急手当用品といった共通部分を一つずつ買い集めるのは、現実にはなかなか終わりません。監修つきのセットを土台にして、そこに医療のものを足す——この順番がいちばん早いと思います。
| 土台(セットで買えるもの) | 自分で足すもの(誰も用意してくれない) |
|---|---|
| 水・保存食・簡易トイレ・懐中電灯・携帯ラジオ・応急手当用品・衛生用品 | 常用薬/お薬手帳のコピーと写真/薬の袋/持病を1行で書いたメモ/保険証・マイナンバーカードのコピー/(透析)ドライウェイトのメモ/(糖尿病)ブドウ糖と注射関連の一式/(在宅酸素)業者の緊急連絡先/経口補水液 |
🧰 土台にするセットの例(PR)
防災士や消防士が監修しているセットは、共通部分の抜けが少ないので土台に向いています。買ったら中身を一度すべて出して、上の表の右側を足してください。それをやらないと、持病のある方にとっては未完成のままです。
- 防災士監修の防災グッズ44点セット【あかまる防災】 — 防災士と消防士が監修。応急手当用品・水・簡易トイレまで一式

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やってはいけないこと
①自己判断で薬を減らして日数を延ばす。降圧薬・ステロイド・抗てんかん薬・抗凝固薬などは、急に減らすこと自体が体調悪化の引き金になります。足りなくなりそうなら、減らす前に相談してください。
②「薬局が閉まっているから」とあきらめる。避難所内に調剤所が設けられることがあり、事務連絡でも認められています。周囲の医療者や自治体職員に声をかけてください。
③トイレを我慢するために水を控える。血栓と脱水の両方を招きます。飲む量ではなく、トイレのほうを工夫します。
④持病を周囲に伝えない。透析も糖尿病も在宅酸素も、申し出て初めて支援の対象になります。日本透析医会の資料の言葉を借りれば「災害時には自分で自分の身を守る積極性が必要です」。
⑤お薬手帳を一冊しか持たない。写真を撮る、コピーを別の場所に置く、家族のぶんも撮る。紙一枚が失われると情報ごと失われます。
よくある質問
災害時、本当に処方箋なしで薬をもらえるのですか?
令和6年能登半島地震では、厚生労働省が令和6年1月2日付の事務連絡で「医師等の受診が困難な場合、又は医師等からの処方箋の交付が困難な場合において、患者に対し、必要な処方箋医薬品を販売又は授与することが可能であること」と示しました。根拠は平成26年3月18日付の局長通知「薬局医薬品の取扱いについて」です。ただし被災地における一時的な取り扱いであり、平時に処方箋なしで受け取れるという意味ではありません。
お薬手帳を持ち出せませんでした。どうすればいいですか?
薬の袋(薬袋)や説明書、薬のシートそのものが代わりになります。同じ事務連絡には、向精神薬について「被災者の患者の持参する薬袋等から常用する向精神薬の薬剤名及び用法・用量が確認できる場合」という条件が示されています。マイナンバーカードも事務連絡に明記されています。何も残っていない場合は、飲んでいた薬の名前・色・形・飲む回数を、覚えている範囲で伝えてください。
薬は何日分を備えておけばよいですか?
首相官邸は備蓄の目安として飲料水3日分(1人1日3リットル)を挙げ、大規模災害では1週間分が望ましいとしています。薬も同じ考え方でよいのですが、買い置きができないため、受診の間隔を「使い切ってから」ではなく「少し残っているうち」にするのが現実的です。多めの処方が可能かどうかは薬の種類によって制限があるので、主治医に相談してください。
透析を受けています。何をいちばん覚えておくべきですか?
ドライウェイト(基礎体重)です。日本透析医会の資料は「1 回だけの臨時透析であれば、ドライウェイトさえわかっていれば透析は可能です」としています。あわせて、氏名・年齢、アレルギー、感染症の有無、処方薬の種類と飲み方、人工血管の場合の血流の向き、普段の施設の連絡先が挙げられています。
透析施設と連絡が取れません。動かないほうがいいですか?
同資料は「自施設で透析できるかどうかわからない場合、または透析ができないとわかっている場合でも、可能な限り自施設に向かうのが基本です」としています。施設が責任を持って、複数の患者をまとめて受け入れてもらえる他施設に依頼するためです。透析日であれば、なるべく早い時間に向かってください。
避難所で足が腫れてきました。様子を見ていいですか?
様子を見ないでください。厚生労働省のQ&Aは「主に片方の膝から下の脚に、発赤、腫脹、痛み等の症状が出現します。このような症状が発生したら急いで医療機関を受診する必要があります」としています。胸痛や呼吸困難、失神が加われば、肺に血栓が詰まっている可能性があります。予防としては1時間に1度、かかとの上下運動を20〜30回程度、3〜5分歩くことが挙げられています。
インスリンは冷蔵庫がないとだめですか?
使用中のインスリンは常温で保管する製剤が一般的ですが、製剤ごとに条件が異なります。高温と直射日光は避けてください。日本糖尿病協会が「インスリンが必要な糖尿病患者さんのための災害時サポートマニュアル」を公開しており、被災してから2週間程度を乗り越えるためのポイントがまとめられています。具体的な保管方法は、お使いの製剤について主治医・薬剤師に確認しておくのが確実です。
持病があることを避難所で言うのは気が引けます。
伝えてください。透析も在宅酸素も、申し出て初めて支援の対象になります。日本透析医会の資料は「避難所に避難した場合は、透析を受けていることを、自治体の職員やボランティア、巡回の医師・看護師、あるいは周囲の方に必ずきちんと申し出てください。災害時には自分で自分の身を守る積極性が必要です」としています。
まとめ
災害で持病がある方が最初に困るのは薬です。お薬手帳があれば、処方箋がなくても薬を受け取れる仕組みが用意されています——厚生労働省の事務連絡が名指ししているのはお薬手帳とマイナンバーカードです。だから今日やるべきことは、手帳の写真を撮ること。備蓄の目安は3日分、大規模災害なら1週間分。自己判断で薬を減らして延ばすのは避けてください。透析を受けている方はドライウェイトを覚えておくこと。そして避難生活では、片脚の腫れ・脱水・胃腸炎の3つが救急につながります。市販の防災セットにこれらは入っていません。土台は買って、医療のものは自分で足す。それが持病のある方の防災です。
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参照ソース(一次情報)
- 厚生労働省医薬局「令和6年能登半島地震による災害に伴う医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等に係る取扱いについて」(事務連絡 令和6年1月2日・PDF)——処方箋医薬品の「正当な理由」、お薬手帳・マイナンバーカードの活用、向精神薬と薬袋、避難所内の調剤所
- 厚生労働省「薬局・薬剤師の災害対応」——災害時の医薬品供給に関する通知・事務連絡のまとめ
- 日本透析医会「透析患者の災害対策 ~災害時にすべきこと、起こる前の備え~」(厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業 研究班編・PDF)——1回100L以上の水道水と電気、東日本大震災で数百施設・阪神淡路で約50施設・熊本で約30施設、ドライウェイトの重要性、他施設で透析するのに必要な7項目、塩分・カリウム・水分
- 厚生労働省「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A(一般の方々のために)」(PDF)——片脚の発赤・腫脹・痛み、かかとの上下運動20〜30回、3〜5分歩く、起こりやすい11の条件
- 首相官邸「災害が起きる前にできること」——飲料水3日分(1人1日3リットルが目安)、大規模災害では1週間分
- 公益社団法人 日本糖尿病協会「糖尿病とともに生きる人の災害への備え」——インスリンが必要な方のための災害時サポートマニュアル、災害時1,2,3シート、防災リーフレット
- 日本呼吸器学会(日本呼吸器疾患患者団体連合会)「計画停電対象地域の在宅酸素療法患者さんへ」(2014年3月26日)——停電時の酸素ボンベ残量の確認
- 日本透析医会 災害時情報ネットワーク——震度6弱以上の地震で透析施設の稼働状況を集約
※この記事は一般の方向けの情報提供であり、個々の診療に代わるものではありません。薬の量や中止の判断は、必ず主治医・薬剤師にご相談ください。判断に迷うときは、医療機関または救急安心センター事業(#7119)にご相談ください。
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